1周1マークの展開を読むポイント

競艇の醍醐味ともいえる第1ターンマークの攻防

競艇の1着争いは第1ターンまでが勝負とも言われます。
それは、先頭の選手は他の選手が立てる引き波の影響を受けないからです。
各コースの選手が第1ターンまでどのような作戦を取るのか、展開を読むことが舟券攻略には非常に大切です。
コースごとの基本的な作戦を紹介します。

1コースの戦法は逃げ

1コースがとる作戦はただ一つ、「逃げ」です。
インコースの利を活かして第1ターンを先頭で回りそのまま逃げ切りを図ります。
競艇で最もよく見られる決まり手です。

1コースの次に有利な2コース

インコースが有利な競艇において、1コースの次に有利なのはもちろん2コースです。
2コースは1コースを抜くことを考えて走るため、1コースより良いスタートが切れた場合は外側から飲み込む「まくり」を狙い、スタートが悪かった場合は内側を狙う「差し」を狙うのが一般的です。
選手のスタートの良しあしにより、どちらの作戦で走るか予想しやすくなります。

カド受けになるケースが多い3コース

スロースタートの中では最も長い助走距離を取れる3コースですが、3対3のスタート隊形になった場合は4カドのカド受けになることが多いです。
4コースが良いスタートの場合は、スタートしてすぐに4コースとの競り合いが発生します。
また、スロースタートながらも助走距離を長くとれることから、内の2艇を「まくる」のか、いったんスピードを落とし「まくり差し」を狙うのかレース展開次第で様々な決まり手が狙えるのも3コースの特徴であり、選手の技量が試されるコースとなります。

ダッシュスタートの中で最内からスタートする4コース「カド」

4コースはダッシュスタートの中では最も内側に位置することが多いため、スピードを維持しながら攻めた「まくり」が狙えたり、インコースの状況次第では「まくり差し」も狙えるアウトコースの中ではかなり有利なポジションとなっています。

カドの1つ外の5コース

5コースの見せ場と言えば、スピードに乗ったまくりよりも4コースのまくりにより空いた内を差す「まくり差し」です。
自分の技量だけでなにかできるコースというには厳しいものの、4コースの好走次第では舟券に絡みやすく、4-5や5-4は頻繁に出現します。

勝率はワーストの6コース

6コースはどうしても不利なコースと言っても過言ではありません。
スピードに乗ってもインコースの全艇をまくるのは難しく、1着率は2%前後となっています。
決まり手といえば6コースのスタートが良くそれ以外が悪いスタートだった場合の「まくり」か、インコースの艇が外側に流れ、内側が空いている場合の「まくり差し」でしょう。