競艇が他の公営競技と大きく違う点といえばスタートです。
艇がスタート位置に付くまでに早い者勝ちのコース取り争いが発生し、それを「進入」といいます。
1号艇の選手が1コースで走ることが確定しているわけでは無いのです。
選手の中にはどんな枠番であっても強引にインコースを取りに行く選手がいたり、進入が下手でインコースを譲ってしまうことの多い選手なども存在します。
このような選手がいるレースは周りの選手にも大きな影響を与え、荒れる結果となることが多いです。
進入を読むためにはレース前のスタート展示を見たり、選手の特徴を抑える必要があります。
進入時の選択肢:前付けに出る
コース取りは早い者勝ちというルールから、他の艇より速くピット離れを行い少しでもインコースを取る行為を「前付け」といいます。
前付けの代表格ともいえる深川真二選手は、前付けが好きな選手はほぼ毎レースで前付けを行います。
前付けが発生するレースは助走距離が極端に短くなってしまったり、スタート展示と進入隊形が変化したりなど予想が難しくなる傾向にあります。
進入時の選択肢:助走距離を長く取る
競艇はスタート後の直線の伸びが非常に重要で、助走距離を長くとることでスピードを出そうとする考え方が主流です。
艇を後ろに引いて助走距離を長くするスタートをダッシュスタートといいます。
一方でインコースを主張するためにできる限り艇を後ろに引かないスタートをスロースタートといいます。
基本的には1~3コースがスロースタート、4~6コースがダッシュスタートの3対3になる傾向にあります。
この場合の4コース、ダッシュ艇の中で最もインコースの艇はカドと呼ばれ、ダッシュ勢の中では最も有利なコースとなります。